連休明け、夏休み明け、新学期が始まる頃。
もしくは、ある日突然。

 

「学校、行きたくない」

子供がそう言いだしたら、あなたはどうすべきでしょうか。

 

親としてどう接したらいい?

理由や原因を知る方法は?

 

今回はそんなお話です。

 

 

子供が突然、「学校行きたくない」と言いだしたらどうする?

子どもが学校へ行きたくない、その原因は何でしょうか?

「いじめ」
「集団生活になじめない」
「人一倍敏感な性格」
「発達障害」
「学校の方針が厳しい」

 

どうして行きたくないのか、いろいろな理由があると思います。

親の私たちには分からない複雑な思いを抱えているのかもしれません。

 

あわてず落ち着いて対応していきましょう。

 

学校へ行きたくない、そう言う子供へどう対処する?

  1. 話を聞く・話し合う
  2. 共感する
  3. 叱らない
  4. 一緒に考える

この4つを基本に行動していきましょう。

 

学校へ行きたくない理由は様々。

学校へ行きたくない理由をたずねると、子どもは何かしらは言ってくれますよね。

 

すぐに解決のつきそうな事、または難しくても対処法がはっきりしている事もあるはず。

ですが、聞くたびに違う事を言う子や、いくつもの理由を連ねる子もいるかもしれません。

 

それは必ずしもウソなんかではなく、本当にいろんな要因が重なって複雑な心になっているのでしょう。

また、子どもの場合、心も未成熟で発達段階にあるため、本人も「何が嫌なのか」をよくわかっていない事すらあるのです。

 

子供とはいえ、ひとりの人間。

 

感情をもっている生き物である以上、「複雑な心にどう寄り添えるか」が重要になってきます。

 

「頑張って」は子供を追い詰める!?理由や原因をきちんと聞いてあげよう

すでに子供は頑張っています。

頑張っていなければ、行きたくないなんて苦痛は感じていません。

「頑張っている」から行きたくないのです。
「頑張っている」のにうまくいかないから泣きたくなるのです。

 

それなのに一番の理解者であってほしい親から「頑張って」なんて言われたら、子供はもっと頑張らなくてはいけないことになってしまいます。

 

つらそうにしていたら、励ますよりもただただ話を聞いてあげましょう。

泣いていたら、一緒に泣いちゃうくらい「同じ気持ち」になってあげましょう。

「そうだねぇ」
「お母さんもそんな事あったよ」
など、共感してあげることが大事です。

 

きっと「ひとりじゃないんだ」と勇気が出てくることでしょう。

子どもにとって心の支えとなるように行動してあげてください。

 

親だって子供時代はあったはず。思い出してみよう!




 

学校へ行きたくない、って思わなかった人なんていないでしょう。

多かれ少なかれ、みんな経験のある事ですよね。

子どもと接するとき、自分の子供時代を思い出してみてください。

忘れてない?子供の頃の気持ち。

私たち親は子どもに対して、「強い子になってほしい」「人生をうまく生きてほしい」と思いますよね。

なので、いつも保護者目線でわが子を見ています。

 

そして忘れがちなのが、自分の子供時代。

 

悩み、あったよね。

逃げたい、って思った事あったよね。

面倒くさいなぁ、ってだらだらしたことあったよね。

 

叱る前に目の前にいる子が「昔の自分」だったら、と考えてみる。

そうすると、大体のことは許せてきませんか?

 

許せてる?出来なかった自分。出来ない子供。

でもね、ここで問題になってくるのが、

「私みたいになってほしくないから」とか「私がこうしていたら」のような反面教師タイプの考え。

 

目の前にいる「その子」は「私」ではないから、そういう考え方はよしましょう。

出来なかった自分をその子に重ねて、「私」の身代わりにするのはやめてください。

 

きちんとその子を見て、その子の考えや感じ方を聞いてあげてください。

 

子どもはまだまだ未熟なもの。

未熟なその子を許してあげて、ついでに未熟だった過去の自分も許してあげてください。

 

「そうすべき」より「そうだよね」

大人はいろいろ経験をしてきていますので、いつでも「~すべき」と思ってしまいますね。

例えば、人にぶつかったら謝るべき、勉強はするべき、挨拶はするべき、など。

 

まぁ、当たり前だし正しいのですが。

 

でも、経験足らずな子ども相手にひとつひとつ理屈をクドクド言うよりも、まず共感してあげてみては?

「学校は行くべき」よりも「学校、行きたくないよねぇ」と共感される方がはるかに子ども達の心に入ってきます。

 

話しを聞くときは、いつも共感の心と姿勢をみせましょう。

 

忙しい親と子供。でも普段から少しずつでも話しをする癖をつけよう。

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そうは言っても、毎日毎日じっくりと話しこむことなんかできない現代の私たち。

 

仕事や家事などで忙しい親。

習い事や勉強で忙しい子ども。

 

なかなか理想通りにはいかないのが現実ですが、できることはあります。

 

「一日に一回、5分」

 

たった5分でも3分でも子どもときちんと向きあい、目を見てお話を聞いてあげてください。

毎日それを心がけるだけで、そうしない時と比べて、驚くほどその子の心を知ることができますよ。

 

実はちゃんとある!子供には子供なりの考えや想い。

子どもだから何も考えてない、なんて大間違い。

 

毎日5分きちんと話を聞いて、そして向き合って話す。

そうすると、その子のいろんな事が見えてきます。

 

大人が思っている以上にたくさん物事を考えていますよ。

また、大人が思ってもみない感じ方をしていたり、結構複雑でおもしろいんです。

 

あなたの子供はどんな子?

「私の子どもだから、私はすべて分かっている」

 

これは思い込みです。

確かに、他人よりははるかに理解しているかもしれません。

 

ですが、実際に話をしていると、思っていたのとは全然違った解釈をする子だと気付くはずです。

何から何まで全く同じ考え方をする人はいませんよね。

 

10人いれば10通りの感じ方、考え方があるのです。

さて、あなたの子どもはどんな子でしょうか?

 

どんな人になってほしい?

自分とは違う人間だと意識しながら考えてみてください。

 

どんな人になってほしいですか?

 

きっとみんな理想はあるはず。

その理想に近づけたいあまり、焦って叱ったり本人の意思とは違う事を無理強いさせないように。

 

急がないで、きっと少しずつ成長していきます

 

今日の処方せん

学校へ行きたくない、その気持ち。

ちゃんと受けとめてあげましょう。

 

親がとるべき正しい行動とは

  1. 話を聞く・話し合う
  2. 共感する
  3. 叱らない
  4. 一緒に考える

 

この順番を守って解決策を探してみてください。