ADHDのの子どもの特性として、「集中力が続かない」ということがありますね。

勉強をするには、ある程度集中して取り組む姿勢が必要です。

 

気が散りやすいADHDの子にピッタリの勉強法、タブレット学習のことをご紹介します。

 

 

 

集中力が続かないADHDの勉強法は!?タブレット学習が効果的!

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多くのADHDの子どもには、注意の集中・持続時間が短く注意を向ける方向が変化しやすい傾向があります。

勉強中も、興味がころころと移り変わり集中できないと困ってしまいます。

 

そんな子におすすめの勉強法が、タブレット学習

 

タブレット学習は、近年小中学生の間に人気が高く、取り入れているご家庭が増えているんです。

そして、この勉強法はADHDの子どもにとってもすごく効果的なのです。

 

なぜ、ADHDの子どもにはタブレット学習が効果的?

なぜ、タブレット学習がADHDの子どもに効果的なのでしょうか。

それにはまず、紙と鉛筆の勉強だとADHDの子にとって越えなければならない山がたくさんある、ということ理解しなければなりません。

 

ADHDの特性上、紙と鉛筆をつかう勉強はつまずきやすい。

「鉛筆をもち、マスからはみださないように書く」

一見、簡単なことのように思えますが、ADHDの子どもにはこれが勉強のつまづきの一因となっていることがあります。

 

ただ「書く」という単純な動作ひとつとっても、目と手の連動した動きが必要です。

  • 紙をまっすぐに置き、目で対象物の距離を測る
  • 指の動きだけで様々な曲線や直線を描き文字にしなければならず、さらにそれをマスからはみ出さずに書く
  • もし間違えれば消しゴムで消さなければならない
  • 消すときも乱暴にすると紙が破れてしまうので、力の入れ具合の調節が必要

ADHDの特性上、集中力の維持が難しい子ども達ですが、手指の不器用さもしばしばあげられます。

この一連の動作で、もはややる気は半分以上失ってしまうでしょう。

 

目安は15分。短時間でサッと勉強、パッとほめる。

ADHDの特性をもつ子が勉強するうえで大事なこと。

それは、短時間でできること

目安として、一回の取り組み時間は15分ほど

 

短時間でサッとできて、なおかつ取り組んだ充実感もあること。

〇か×か、まですぐに答えてあげられればなお良いですね。

正解かどうかじっと待たされるのも苦手だったりしますので。

 

見事あたっていれば、すかさず褒める。

間違っていても、クドクドと長くかけずに、なぜ間違ったのかサッと要点だけを伝える工夫をしましょう。

 

勉強とは、問題を「じっと見て」答えにいきつくまで「じっと考える」ことです。

 

ADHDの特性として、

  • ひとつの事に意識を向け続けていられない。
  • 見続けることにつかれてしまう。
  • 何か音や声が聞こえて注意がそれてしまう。

などがあるため、勉強を長時間続けること自体が困難です。

 

そのため、効果的な勉強法としては、短時間でできるようにキリのよいところで区切り、複数回取り組むようにすることです。

間違い直しも同じで、短時間で要点だけを伝えるようにしたら素直に聞いてくれることが多くなります。

 

 

タブレット学習がADHDの子供に効果的な理由




 

ADHDの子の勉強法は、短時間に集中して取り組める工夫が必要です。

そして、その工夫が理想通りにできてしまうものが、タブレット学習なのです。

 

タブレット学習のメリット

消したり書き直したりする手間が要らない

紙のプリントだと、鉛筆で書いて間違うと消しゴムで消す、という作業が発生します。

ただでさえ集中が途切れがちなADHDの子は、それだけで気が散ってしまい、勉強をすすめていくことが面倒になってしまう傾向があります。

ですが、タブレット学習では、間違えてしまってもボタンを押すだけで消去ができ、すぐ新しい答えを書くことができます。

手間がかからず、飽きずにサクサク勉強をすすめていくことができるのですね。

 

 

勉強する場所を選ばない

紙と鉛筆の学習だと、机に向かって問題を解くことが基本です。

ADHDの子の多くは、整理整頓が苦手
机の上なんて片付いている事の方が少ないです。

 

ということは、勉強を始める前にまず片付けをしなければいけなくなってしまいますね。
困ったことに、もうその時点でやる気がなくなってしまうのです。

そのうえ、姿勢をまっすぐに維持することも苦手
机に向かってもイスの上で、ふにゃふにゃぐにゃぐにゃ・・・

 

その点、タブレットだと場所を選びません。
いつでも、どこでも、お布団の中でもコロンとして気軽に始められます。

お行儀の面で少し気になりますが、「ここは勉強のやる気を出す方が大事!」だと割り切ることも必要かもしれません。

 

 

自分のペースで進めていける

もともと子どもは、大人にとやかく言われたり干渉されたりすると、すぐやる気を失ってしまう生き物。
自分のペースで好きな時に好きなようにできるタブレットだと、集中してできるのです。

 

 

ひらがなや漢字の書き順を目で確認しながら取り組める

手指の不器用さがあって、字がじょうずに書けなくても大丈夫。
ひらがなや漢字の書き順、形など、デジタルならではの機能で目で確認しながら覚えられるのです。

 

 

問題について解説をしてくれる授業がある

子どもは、学校で先生の話を聞いただけではイメージがわかず、ちゃんと理解できてないことがあります。

 

タブレット学習では、あらかじめ子どもの通っている学校を登録しておくのです。

そうすると、授業の進度に合わせて、同じ単元の問題が毎月配信されるようになります。

 

しかも、配信された問題には、ひとつひとつ解説動画つき。

アニメーションや写真を使って、ていねいに解説しているので、イメージがわきやすく理解が早くなります。

 

 

〇×判定がその場ですぐでるので、記憶があいまいにならずにできる

紙のプリントだと保護者の方が丸つけをしなければなりません。

お母さんも毎回つきっきりで勉強を見ているわけじゃないし、「あとで見ておくね」となることも多いですよね。

 

けど、これまた困ったことにADHDの子は待つことが苦手です。

まして、興味のない教科だとすぐ忘れてしまったりするので、解答を書き込んですぐ自動で〇×判定をしてくれるタブレットはとても効率的に勉強できるのです。

 

 

何度も繰り返し取り組めて、解きなおしができる

間違えた問題を何度でも繰り返しできるのもタブレットならでは。
解きなおし機能がついていたり、もう一度問題に取り組めたり。

単純な問題なのに、読み間違えてケアレスミスをすることが多いADHDの子。
タブレットなら一度解いた問題でも、何度も繰り返して取り組むことが可能ですね。

 

 

ひとりひとりに合わせた苦手問題を自動的に把握してくれる

一度間違えた問題や苦手な問題を自動判別して、少し忘れたころに再度出題してくれる機能も。

個別復習ができ、苦手を残さない工夫が盛りだくさんのタブレット学習は忙しい親御さんの大きな味方になりますね。

 

 

タブレット学習のデメリット

視力が低下する

近年、タブレットやスマホ、さらにPCを使う小学生もいたりして、子どもの視力低下が低年齢化しているを言われています。

IT化した現代の流れでは、仕方のないことかもしれませんが、子を持つ親にはとても心配なことですね。

  • ブルーライトカットのフィルムを貼る
  • 時間を決めてタブレットやPCを使う

などの対策をしっかりとしましょう。

 

 

漢字の判定がきびしすぎる場合も

ITの技術は、どんどん進化してきています。

そのため、漢字の学習では、少し線がずれていたり、書いた形がいびつだったりすると、判定が厳しく不正解になってしまうことも

ADHDの子はすぐにあきらめてしまったり、面倒くさがったりすることがあるため、イライラしてしまうことがあります。

嫌になると、集中力が続かず、投げ出す場面もでてきてしまうでしょう。

 

 

ADHD、といってもひとりひとり違う性格。

ADHDとひとくちに言ってもひとりひとり性格は違います。

メリット・デメリット、子どもの性格、を考えたうえで判断してください。

 

タブレット学習は選択肢のひとつにすぎません。

 

タブレット学習に抵抗があるという方は、「タブレット学習のような勉強法」を意識してみるといいかもしれませんね。

要は、ADHDの子どもには「短時間で複数回の取り組み」が続けやすい、ということ^ ^

 

 

年齢別、子供が1日のうちに必要な家庭学習時間

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目安としては、小学生の勉強時間は「15分×学年数」

  • 1年生なら、15分×1で15分
  • 2年生なら、15分×2で30分
  • 3年生なら、15分×3で45分
  • 4年生なら、15分×4で60分
  • 5年生なら、15分×5で75分
  • 6年生なら、15分×6で90分

となりますね。

※あくまで目安です。
あまりそこにこだわって、嫌がる子どもに無理に勉強させ続けても意味はありません。
子どもの様子を見ながら調整しましょう。

ここで大事なことは、この時間は「集中して取り組んでいる時間」だということ。

つまり必要な時間数がトータルでとれれば、複数回にわたって取り組んでも構わないのです。

 

タブレット学習だけではなく、紙のテキストも。




 

タブレット学習のできる自宅教材には、年に数回程度、紙のテキストを副教材としているものもあります。

メインはタブレット、補助として昔ながらの紙と鉛筆を使っての勉強、といった具合ですね。

授業ではもちろん紙と鉛筆を使うことが必須ですので、負担を減らしながら鉛筆での学習もきちんとできるようになっている点は、安心できる親御さんも多いのではないでしょうか。

 

 

目標を設定した方がやりやすい発達障害の子もいる

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また、目標を設定して達成感を味わうことで、途切れがちな集中を維持していける子もいます。

紙のプリントだとかさばるため捨ててしまう親御さんも多く、本人の実績として残りにくいですね。

一方、タブレットでは記録として残るため、本人の努力のあとが目に見えてADHDの子も続けやすいのです。

たくさんの取り組みの記録を画面上で見て「こんなに自分は問題を解いてきたんだ」と達成感を感じることで自信もついていきます。

 

 

ワーキングメモリーの少ない発達障害の子には効率的

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また、ADHDの子(ASDなどの発達障害の子もそうですが)が、ワーキングメモリーが少ないという特性も持ち合わせている場合。

画像や動画を組み合わせ、立体的に問題を出題するタブレットは、非常に効率的に勉強ができるアイテムだと言えます。

 

 

今日の処方せん

  • ADHDの特性上、紙と鉛筆をつかう勉強はつまずきやすい。
  • タブレット学習はADHDの特性をうまくカバーできる勉強法、と言えます。
  • タブレット学習には、紙のテキストも副教材としてついている場合もあり両方のいいとこどりができます。
  • ADHDの子に最も効果的な勉強法としては、「短時間でできるようにキリのよいところで区切り、複数回取り組むようにすること」です。
  • 目安は15分。短時間でサッと勉強、パッとほめる。

 

ADHDとひとくちに言ってもひとりひとり性格は違うため、メリット・デメリット、子どもの性格、を考えたうえで判断しましょう。